コーズマーケティングと企業寄付戦略

企業が社会的責任を果たし、ブランド価値を高めるための手段として、寄付は非常に有効です。この記事では、企業がどのようにしてコーズマーケティングを活用し、効果的な寄付プランを設計できるかについて詳しく説明します。

コーズマーケティングとは

コーズマーケティングの定義・歴史

コーズマーケティングは、企業が特定の社会的な目的や慈善活動と結びついたマーケティング活動を行うことを指します。これは企業の製品やサービスの販売促進と、社会貢献活動を結びつける戦略です。

コーズマーケティングは1980年代にアメリカで広まりました。企業が社会的責任（CSR）を果たしつつ、消費者の関心を引くための手段として始まりました。その後、多くの企業がこのアプローチを採用し、成功を収めています。

詳しくは、弊社ホワイトペーパー”【2023最新版】『寄付付き商品・コーズマーケティングの方法論』”をご覧ください。

弊社事例：日常の買い物を通じて誰もが気軽に寄付できるサービス - ソーシャルアクションプラットフォーム　BE+CAUS

毎日の買い物が、前向きな選択に. BE+CAUSは、日常の買い物を通じて小売・メーカー企業とちからを合わせてNPO・NGO団体の活動を応援できる新しい仕組みです。

URL：https://be-caus.jp/

弊社事例：ブランド品のオンライン買取寄付サービス　Brand Pledge

「使わなくなった身近なモノで世の中をよくしたい」叶えづらかったこんな思いに応えます。

Brand Pledgeからの寄付は、送られてきたダンボールに詰めて送るだけ。洋服やバッグ、アクセサリー等、送料もかけずに気軽に寄付ができます。

URL：https://brand-pledge.jp/

弊社事例：大阪マラソン チャリティーランナー専用サイト

大阪マラソンでは、「みんなでかける虹。」を合言葉に、参加する全てのランナーをはじめ、観客の皆さん、ボランティア等、多くの人に、チャリティに参画する機会を提供するなど、チャリティ文化の普及をめざしています。
７つのチャリティテーマである「教育を支える」「大阪のまちを支える」「いのちを支える」「健康・福祉を支える」「自然環境を支える」「協力・協働を支える」「平等な社会を支える」に賛同し、活動する寄附先団体を通して、走る人、支える人、応援する人など、それぞれの「カタチ」でチャリティに参加する機会を提供し、大阪マラソンのチャリティを一緒に盛り上げていただきたいと考えています。

弊社は大阪マラソンのチャリティランナー募集サイトの制作をおこないました。SyncableのP2P（Peer to Peer）機能を用いて、エントリーから出場までの流れをわかりやすい表現となっております。

URL：https://www.osaka-marathon.com/

コーズマーケティングのメリット

ブランドイメージの向上

コーズマーケティングは、企業の社会的責任を果たすことでブランドイメージを向上させることができます。消費者は、社会貢献に積極的な企業に対して好意的な印象を持ちやすくなります。

各種ステークホルダーとのエンゲージメント強化

コーズマーケティングは、消費者との関係を強化する手段としても有効です。消費者は、自分の購入が社会的な目的に貢献していると感じることで、企業に対するロイヤルティが高まります。

社会貢献の実現と売上向上の両立

コーズマーケティングを通じて、企業は社会的な課題に対する具体的な貢献を行うことができます。これにより、企業はコミュニティや社会全体に対してポジティブな影響を与えることができます。そして、社会的な目的に賛同する消費者は、その目的を支持する企業の製品やサービスを選ぶ傾向があります。これにより、コーズマーケティングは売上向上にも寄与する可能性があります。

コーズマーケティングの検討ステップ

コーズマーケティングは「トリガー」「テーマ」「寄付」「リターン」そして「ストーリーテリング」の5要素で成り立っています。

各種ステークホルダーの意見を反映

寄付プランを設定する際には、各種ステークホルダー（生活者・顧客、従業員、役員など）の意見を反映することが重要です。これにより、企業全体として一貫性のあるアプローチを取ることができます。

社会的課題の特定

企業のミッションやビジョンと一致する社会的課題を特定します。これにより、企業のブランド価値と社会貢献の取り組みが一致し、ステークホルダーに対して強いメッセージを発信することができます。

パートナーシップの構築と継続的なコミュニケーション（パブリックリレーションズ）

信頼できる非営利団体や慈善団体とのパートナーシップを構築します。これにより、企業の寄付活動が効果的かつ透明性のある形で行われることを保証します。

寄付プランを策定した後は、社内外に対してそのプランを効果的にコミュニケーションします。特に、従業員や顧客に対しては、その目的や目標を明確に伝え、参加を促します。

詳しくは、弊社ホワイトペーパー”【2023最新版】寄付付き商品・コーズマーケティング最新200事例調査に見る"効果的な経済的価値と社会的価値の両立"のポイント”をご覧ください。