企業に合わせた寄付プランを考える
寄付の使途(使い道)を考えたいケース
使途特定寄付
使途特定寄付とは、寄付者が寄付金の具体的な用途を指定して行う寄付のことです。このタイプの寄付は、寄付者が自分の寄付金がどのように使われるかを明確に指定できるため、寄付者の意図や希望が反映されやすい特徴があります。
寄付者の意図が反映される:
寄付者は、自分の寄付金がどのように使われるかを具体的に指定できるため、寄付者の意図や希望が反映されやすくなります。これにより、寄付者は自分の寄付がどのように役立つかを確認でき、満足度が高まります。
透明性の向上:
使途特定寄付は、寄付金の使途が明確にされるため、団体の活動に対する透明性が向上します。寄付者は、寄付金が適切に使用されていることを確認できるため、団体への信頼が深まります。
特定プロジェクトの支援:
特定のプロジェクトや活動に対して寄付を行うことで、そのプロジェクトの成功を直接支援することができます。これにより、寄付者は具体的な成果を実感しやすくなります。
ただし、寄付先団体からすると、自由に寄付金の使い道を決められなくなり、事業運営において不便さを感じることも少なくありません。寄付金額の大小にもよりますが、より良好なリレーションを構築できるように双方の意向とベネフィットを最大化できるような調整が求められるといえます。
使途不特定寄付
使途不特定寄付とは、寄付者が寄付金の具体的な用途を指定せずに行う寄付のことです。このタイプの寄付では、寄付金の使途を団体側に一任するため、団体が最も必要とする活動やプロジェクトに柔軟に使用することができます。
柔軟な資金活用
使途不特定寄付は、団体が資金を最も必要としている場所に柔軟に使用できるため、予期しない支出や急なニーズに対応するのに役立ちます。これにより、団体の運営が円滑に進むことが期待されます。
効率的な資金配分
団体は、使途不特定寄付を使って、運営費や一般的な管理費用など、特定のプロジェクトに限定されない支出に充てることができます。これにより、団体の全体的な効率性が向上します。
緊急時の対応力強化
自然災害や緊急事態が発生した場合、使途不特定寄付は迅速に対応するための資金として利用されます。指定された用途がないため、団体は最も必要な場所に迅速に資金を投入できます。
持続可能な運営支援
使途不特定寄付は、団体の持続可能な運営を支援します。定期的な寄付を通じて、団体は長期的な計画を立てることができ、安定した資金基盤を築くことができます。
企業として、どこまで寄付金の使い道を限定すべきかは、「なぜ、寄付をするのか?」「寄付によって、なにを目指しているのか?」といった企業寄付の背景と目的に依ります。十分に検討を重ね、どのような寄付の使途(使い道)があるべきなのかを意思決定することが重要です。
寄付金額、時期が決まっているケース
単回寄付
貴社の決算やCSR活動取り組み時期などのタイミングに合わせて、その都度の寄付が行えます。
マンスリー寄付
マンスリーサポーターとして、毎月お決めいただいた定額をご寄付いただけます。口座振替もしくはクレジットカードをお選びいただけます。このとき、企業として保有するクレジットカード(コーポレートカード)が必要になることがあります。
企画型寄付を考えたいケース
売上連動型
貴社サービスや商品の売上の一部をご寄付いただく方法です。サービス利用者や購入者に対し、貴社の社会貢献活動の認知につながり、ブランドイメージも高まります。
従業員参加型
企業として推薦する団体への寄付や給与からの積立寄付、従業員の個人寄付に企業が同額上乗せをするマッチング寄付(マッチングギフト)*など従業員にも参加いただく寄付方法です。貴社全体のCSRやSDGsに対する取り組みへの意識が高まります。
サービス提供型
チャリティセール、イベントの開催や貴社ユーザー・顧客からのポイント寄付、店頭募金などで寄付先団体をご支援いただく方法です。多くの人を巻き込み、社会貢献活動ができます。
*マッチングギフト:マッチングギフト(マッチング寄付)とは、企業が従業員の寄付に対して同額または一定割合の寄付を追加するプログラムであり、従業員の社会貢献活動を支援し、企業の社会的責任(CSR)を推進する有効な手段です。このプログラムにより、寄付先への支援額が増加し、従業員のエンゲージメントや企業のブランドイメージも向上します。
企業がマッチングギフトプログラムを導入する際には、計画立案、従業員への周知、申請プロセスの設定、寄付の実行とフォローアップを適切に行うことが重要です。
マッチングギフトプログラムを通じて、より大きな社会的インパクトを生み出し、企業と従業員が共に社会貢献を実現することができます。
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